真岡との準決勝後には涙ながらに応援席に向けて挨拶(写真＝多田哲平)

　宇都宮短大附は5月7日、令和4年度関東高校サッカー大会栃木予選の準決勝で真岡を下し、決勝へと駒を進めた。同時に関東大会への出場も決めている。

【マッチレポート】真岡 vs 宇都宮短大附

　真岡との一戦は、延長戦に入ってもお互いに固い守備ブロックを崩しきれず、スコアレス。結局、PK戦(4-2)で決着がついた。

　キャプテンのDF北村朔也(3年)はPK戦までもつれた接戦をこう振り返る。

　「真岡はロングボールで押し込んできて、セカンドボールを拾ってくる攻撃的なスタイル。自分たちはしっかり事前にその対策としてディフェンスの上げ下げだったり、セカンドボールを拾うというところを意識してできたので、それが無失点で終えられた要因だと思います。

　それにここまで勝ち上がってくるまでにギリギリの試合が多かったので、その分経験もあった。ここで身体を張れば大丈夫っていうところ。全員守備の面では全然焦っていなかったです」

　北村が手応えでを語る守備面で素晴らしかったのは、連携だ。一糸乱れぬと言えば大げさだが、全体が連動してスペースを埋める動きは絶妙。トレーニングでの質の高さをうかがわせた。

　「みんなが主体的にコミュニケーションを取っています。各ポジションで頻繁にミーティングをやっていて。だから今日も連係が良い場面があった。そのへんは選手たちのコミュニケーションで出来上がった感じで、自信がありますね。キャプテンとしてはあまり苦労はないですし、みんな頼もしいです」

　そして、そうした堅守の中心を担い、際立つ存在感を放っていたのが北村だった。3バックの中央で常に声を張り続けて味方を鼓舞しながら、自陣ゴール前ではクロスやロングパスをはね返し続けた。

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