ゴールを決めて喜ぶ履正社FW古田和之介(写真=会田健司)
令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選準々決勝で東海大仰星を2-1で下し、準決勝に進出した履正社。
この試合、先制される苦しい展開の中でチームを救う同点ゴールを決めたのが履正社FW古田和之介(ふるた かずのすけ)だ。履正社は序盤から前に圧力を掛けてくる東海大仰星に苦しんだ。
古田は「仰星は縦に速いサッカーをするとわかっていたんで、それに対してファーストでしっかり競って、セカンドボールを拾って、そこからボールを動かしてゴールにアグレッシブに行こうと言っていたんですが、前半立ち上がりはそれが出来なくて押し込まれました。プレミアリーグだとそんなに長いボールを蹴ってくるチームがないので、慣れていないっていうのもあったんですが、対応できない時間は相手のセカンドボールへの速さに負けてしまっていた」と思い通りいかなかったと明かす。
32分にロングスローから失点した履正社は1点ビハインドで後半を迎えたが、それでも徐々にペースを掴んだ履正社は52分に古田がボックス内に進出したところで倒されてPKを獲得。これを古田が自ら沈めて試合を振り出しに戻し、これが逆転勝利の呼び水となった。
この古田がPKを獲得したシーン。「(名願)斗哉は良い持ち方をしてくれるので、動き出せばボールが出てくる」とタイミングよくサイドに流れてパスを受けると迷わずドリブルで仕掛け、縦に勝負した。
「動き出しの回数と質が自分の持ち味」という古田。インターハイ予選初戦となった常翔学園戦でも同じような展開からドリブルで仕掛け、相手DFを退場に追いやるファールを誘発。少し強引にも見えるが、そこで古田が迷いなく縦に仕掛けたからこそ生まれたファールだ。【次のページ】 "先輩ビースト"たちのようにゴールへ向かうストライカー!履正社FW古田和之介「泥臭くてもいいから何としてでも」(2)
▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選
令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選