矢板中央はインターハイも強化の場に(写真=多田哲平)
「今年はまだまだ発展途上。うちは毎年そうなんだけど、冬に勝負しているから、まだまだいろんな反省点を出しながらチームを作っていくしかないかなと。夏は11回出場しているけど、ベスト16が最高。冬はベスト4が4回、ベスト8が2回。やっぱり夏は鍛える時期かな。インターハイもそのあとのフェスティバルも」
課題は少なくない。
「まずはゴール前の精度。FWがまだまだ結果を残せていない。チャンスがあっても取れない。あとはディフェンス。対人プレー、空中戦。球際の強さという個々の部分だね。上手い選手をどれだけ消せるか」
それでも帝京戦で見せた多彩なセットプレーが強力な武器になっているのは確かだ。DF木村匠汰(3年)は正確なキックだけでなく、鋭いロングスローでもチャンスを演出した。
「セットプレーはGKコーチ(木村大地氏)が担当してやっている。今日も点を取れたし、前回の3-0で勝った西武台戦でもセットプレーで2発。そこは自分たちの強みですね。ロングスローも投げられるし」
またトップチームはプリンスリーグ関東1部に所属し、セカンドチームは同2部に在籍する。ハイレベルな環境で生まれるその選手層の厚みも、大きな特長となるのは間違いない。
「今は約40人体制でやっている。帰って、もう一度インターハイのメンバーを決めて、しっかりチーム作りしたいですね」
髙橋監督は、いかにしてチームをブラッシュアップするのか。その手腕に期待がかかる。
(文・写真=多田哲平)