またフォーメーションについては「私が3バックをあまり好きではなくて、“開成の子たちにはキツいかな”と思っていたんですけれども、3バックをやりはじめ、個の力をつけるということに徹底しました。(開成)中学校まで含めて、フォーメーションは3バックでやっていて、どの学年も個で戦えるような状態を作らないと厳しいなということで、徹底的にやってきました。それが上(高校)まで浸透してきたかなという感じですね」と明かす。

ゴールを奪い喜び合う開成イレブン

 選手権予選までに積み上げてきたことに触れると「考えるサッカーをどこまで継続的にやれるかというところと、連戦になってくるのでタフにならないといけないですし。フォーメーションもいじって、より攻撃的なフォーメーションにして、前からプレスというウチの選手たちの特徴を活かして粘り強い守備ができれば武器になると思います」と話した。

 最後に2回戦への意気込みを聞くと「とにかくウチは謙虚に丁寧にやり続けて最後まで集中を切らさないということと、もう一度ストーリーを見直すということをやらなければいけないかなと思います。相手に合わせてしまってストーリーがグチャグチャになってしまうといけないので、“ウチが作ろうとしているストーリーはどういうことなのか”ということを考えて最後までやる、完結させないといけないと思います。今の子たちは“最後までやり切る”という気持ちが薄いような気がするのですが、ウチの選手たちはある意味受験勉強でも“やり切った”子たち。サッカーでも同じようにやり切る習慣をつけようと話してきました。それを最後までやり続けられるかが勝負だと思います」と語った。

▽第101回全国高校サッカー選手権東京予選
第101回全国高校サッカー選手権東京予選