今年のチームの特徴について聞くと「例年に比べると技術的なレベルも高くて、ボールが扱える選手も多いかなと思います。ただ、やはりトーナメントになって、それを発揮するメンタリティの部分はなかなか難しいという感じました。中学時代にそれほど成功体験をおさめてきた選手たちではないので、そういう子たちに少しでも自信になるような声掛けだったりは日々やっているんですけれども、グラウンドで伸び伸びと確実に表現するところまでにはまだ至っていない部分もあるという状況ですね。ただ、リーグ戦も9試合重ねてきた中でようやく選手たちも掴みつつある感じので、次のゲームは多少肩の力も抜けると思いますし楽しみです」と話す林崎監督。

PK戦に勝利し喜び合う駒場学園イレブン

 次戦への意気込みを聞くと「“こんなもんじゃない”というのは僕らにしかわからないことなんですけど、今日のゲームでは、普段やってきたことの半分くらいしか出せなかったなと。なので次の試合ではどれだけできるかというところは楽しみです。僕らが言わなくても選手たちは、今日のゲームでの自分たちの不甲斐なさというか、“落ち着こう、落ち着こう”と話していた中でもこうなってしまったことは理解してくれていると思います」と語った。

 最後に「でもこういう緊張感を体験して選手たちは成長していくんだろうなと。こんな緊張感を味わえることって、これから先もそれほど多くないと思うので。ウチはサッカーが上手くなることだけでなく、人としてどれだけ成長できるかというところもチームとしての重要なスタンス。そういう意味では今日のようなゲームを体験できて、なおかつ勝利につなげられたという経験は、大人になってからも活きてくるんじゃないかなと思います。だからこそ次の試合が楽しみです」と期待を込めて話した林崎監督。駒場学園の次なる戦いに注目したい。

▽第101回全国高校サッカー選手権東京予選
第101回全国高校サッカー選手権東京予選