渋谷幕張を率いる宗像マルコス望監督(写真=多田哲平)

 渋谷幕張の東大合格者数は2002年から全国トップ10を維持。サッカー部の実績を見れば、夏のインターハイ予選は1992年と2002年の2度、冬の選手権予選は田中マルクス闘莉王を擁した2000年に優勝を果たし全国大会に出場している。「文」も「武」もこれだけ好成績を残している学校はほとんど類を見ない。

【マッチレポート】渋谷幕張 vs 船橋法典

 さらに驚くべきは、指導者から生徒に勉強を促すことはほとんどないという。

 「彼らは自主的に勉強するんです。みんな素晴らしいですよ。去年も3年生が8人いて、そのうち3人が東大に受かっています。その他に千葉大の医学部や一橋大も毎年多いです。

 昔は部活ばかりやっていると、親御さんに『いつ勉強させるんですか』なんて言われることもありましたけど、今はオフを入れると『先生、具合悪いんですか』って逆に心配されますよ。今日の試合後も『すみません、10月まで勝ち残りましたので』と言ったら、『いや、決勝トーナメントも勝ち抜いてお正月までやりましょうよ』って言われました(笑)」

 今年の3年生は6人。彼らも志望校合格を目指して勉強に打ち込みながら、高校最後の選手権での躍進を目指している。

(文・写真=多田哲平)

▽第101回全国高校サッカー選手権千葉予選
第101回全国高校サッカー選手権千葉予選