10番とキャプテンの重責を担う(写真=多田哲平)
1次予選のほとんどを怪我で欠場したとあって、この2次予選でチームをけん引する想いはさらに強まっている。都立調布南戦で奪えなかった自身のゴールについても「次ですね」とすぐに気持ちを切り替えてもいる。
そんなパク・ソラが目指すのは、東京朝高の復活だ。2019年度までは5年連続でブロック準決勝を戦うなど、いつも都大会の上位に名を連ねていたかつてのチームのように躍進を遂げ、さらにそんな先輩でも果たせなかった1955年度ぶりの全国出場を勝ち取ること。それが今思い描く理想のシナリオだ。
「僕らの目標は全国大会に出ることです。そのためにも、以前のチームがずっと出ていた西が丘(ブロック準決勝)に戻るのが第一。ただ今年はリーグもT3で、昔みたいにシードをもらったわけではないし、インターハイでも決して上にいったわけではない。西が丘を意識しすぎるのは良くないので、そこを視野に入れつつも、一つひとつ目の前の試合に勝つことが大事だというのはチームでも共有しています。ひとつずつ勝っていったうえで、そこを通過点にできたらいいなと思います」
地に足をつけて目の前の1勝を積み重ねた先に見える景色。それを拝むために、パク・ソラ擁する東京朝高は虎視眈々と牙を研ぎ続ける。
(文・写真=多田哲平)
▽第101回全国高校サッカー選手権東京予選
第101回全国高校サッカー選手権東京予選