正則学園は準々決勝で敗退も、大会を通じて堂々たる戦いを見せた(写真=多田哲平)
西が丘(準決勝)には辿り着けなかったものの、その躍進ぶりは「ダークホース」と呼ぶに相応しかった。
第101回全国高校サッカー選手権東京予選で正則学園は見事な戦いを見せた。1次予選を3連勝で突破すると、地区トップリーグ(都5部相当)所属ながら、2次予選初戦(2回戦)でT1リーグ(都1部)所属の早稲田実業に1-0で会心の勝利を収めサプライズを提供。さらに2回戦ではT4(都4部)の都立東大和南に延長戦の末に3-2で競り勝った。
迎えた準々決勝ではT2(都2部)の東海大高輪台に惜しくも延長戦の末に2-1で敗れたものの、最後まで堂々たる戦いを見せ、相手を苦しませた。準々決勝進出は実に30年ぶり。A・B両ブロックを合わせた準々決勝進出16校のなかで地区トップリーグ所属は、正則学園ただ1校だった。
東海大高輪台戦では、GK宇野孝弘(3年)、DF佐護海翔(3年)、DF岡本晴斗(3年)ら守備陣が相手の攻撃を粘り強くはね返し、MF徳田龍翔(3年)とMF佐藤瑠斗(2年)は素早い寄せで相手から自由を奪った。MF塚口凱偉(2年)は強烈なミドルシュートで得点。スピードが光るFW内山哲平(3年)とフィジカル能力に長けるFWウガンバト・テムレン(2年)を活かしたカウンターも強烈だった。
そして、なにより攻守におけるゴール前での集中力は凄まじいものがあった。
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▽第101回全国高校サッカー選手権東京予選
第101回全国高校サッカー選手権東京予選