大森学園が惜しくも決勝進出は逃したものの2年連続での準決勝進出(写真=多田哲平)
「きっかけはね、家の近所だったからですよ。大田区の中学生チームのU-14を見ている時に、たまたまつながって。そこからちょこちょこ行くようになった感じでしたね。
正直最初はこんなに下手なのかっていうところからのスタートでしたよ。選手たちはボールを触るのを怖がっているんです、まるで爆弾処理班みたいに。でもボールを触って楽しいのがフットボールでしょと、そういう意識ぼところから変えていきました」
初めは爆弾処理班だった選手たちが、1年で小気味良いパスワークを武器に好成績を残せたのは、安永TDの熱血指導の賜物でもある。
小倉鋭也監督は「たぶん全国の予選ベスト4の学校で一番平均体重が軽くて平均身長が低いチームだと思うけど、成長率はトップなんじゃないかな」と誇る。また「安永さんは本当に凄いですよ。戦術的なこともそうだけど、『俺も勉強しているんだ』という常に向上心を持って子どもたちと接してくれている。子どもから信頼されていて、あれだけボールを動かすサッカーを落とし込んでくれた。私も日々勉強させてもらっています」と新たな風を歓迎する。
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▽第101回全国高校サッカー選手権東京予選
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