成立学園を率いる山本健二監督(写真＝矢島公彦)

　積み上げてきたのはポゼッション。縦横だけでなく斜めの動きも入れながらブロックを打開していくスタイルだ。そしてチームワークの良さがそのスタイルをより上質なものにしている。

【マッチレポート】成立学園 vs 国士舘

　「今年のチームの良さは、選手同士で思ったことを言い合える関係。ある時期からみんなが『本気で関東大会で優勝しよう、4冠取ろう』と、そういう気持ちでまとまっていった。インターハイは勝てなかったけど、あとの2つ(T1リーグ、選手権)を絶対取ろうと。今回選手権を取って、本当にみんな良い雰囲気でできているなと」

　東京実業との準決勝で逆転勝利できた要因のひとつも、ベンチの選手からハーフタイムに飛んだ『お前ら、俺らの分までやってくれているのかよ！ここで負けたらどうすんだよ！』というゲキだった。

　選手同士だけではない。時には監督と選手で口論になることもあった。試合後に選手たちに胴上げされたことについて訊かれた山本監督はこう言っている。

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