八千代戦はPK戦の末に勝利を収めた(写真=多田哲平)

 今年度はインターハイも選手権も全国出場を逃し、どちらかと言えば悔しさが残る1年だったかもしれない。それでも最後に果たしたプリンスリーグ昇格という結果は、来季に向けた大きな置き土産となる。

 「まだまだコロナの影響がウチにはあって、上半期も難しい時期がありました。やはり都心に住んでる子が多いので、濃厚接触者や陽性になる子が少なくなかった。そういうなかでチームのルールを守りながらやってきた。

 インターハイと選手権には出させてあげられなかったですけど、最後の選手権予選が終わって、燃え尽きてしまう高校生が多いなかで、3年生が奮起して素晴らしい生き様を見せてくれたのは、今後の桐光学園にとってもすごく財産になる1年だったと思います」

 そう鈴木監督は、今年1年を振り返った。

 もっともプリンスリーグ復帰したとはいえ、まだ2部に上がっただけである。ここから1部へ、そしてその先の年代最高峰のプレミアリーグが待っている。また次の世代にバトンが引き継がれながら、桐光学園はさらなる高みを目指す。

(文・写真=多田哲平)

▽高円宮杯 JFA U−18サッカーリーグ2022プリンスリーグ関東2部 プレーオフ(参入戦)
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