MF金川羅彌(6番)ら3年生がチームを牽引した(写真=多田哲平)

 就任3年目の原監督にとっては日章学園を率いて初めての選手権。今年の3年生は1年次から指導してきた初めての代ということもあり、特別な想いがある。

【マッチレポート】前橋育英 vs 日章学園

 「3年生は一生懸命で真面目な子が多かったので、背中で後輩たちに伝えてくれた。本当に素晴らしい子たちでした。

 この舞台まで選手に連れてきてもらった。この時期までサッカーに携われて子どもたちには本当に感謝です。『お疲れ様でした。よく頑張ってくれたな』と、その気持ちでいっぱいですね。

  ここからまたサッカーに関わって、大学に行って、ひとつ上、ふたつ上のステージで、また彼らの試合を観たいし、彼らを応援したいなと思う。試合は負けましたけど、胸を張って次に進んでもらいたいなと思います」

 涙ながらに、3年生に対する感謝と激励を語る指揮官は、彼らの奮闘に報いるためにも、今後を見据える。

 「このピッチを経験した下級生も非常に多いので、なんとか前橋育英さんのような相手に、もっとボールを握って、技術と判断で勝負できるようにしたい。我々としても前橋育英さんのようなサッカーを目指しているので、非常に勉強になったし、こういう相手と同等にやれるように頑張っていきたい。

 またこの場所で借りを返せるように、また明日から頑張っていきます」

 再び全国の舞台での躍進を目指し、日章学園と原監督はリスタートを切る。

(文・写真=多田哲平)

▽第101回全国高校サッカー選手権
第101回全国高校サッカー選手権