浦和高1期の菅野一郎さん(左)と談笑する11期の池田則夫さん(写真=河野正)
会場の大型スクリーンに古いモノクロ画像が映し出されると、歴史を築いてきたOBらは往時の情景をオーバーラップさせながら、昔話に花を咲かせていた。
高校17期の主将だった柴田宗宏さんは、読売サッカークラブ(現東京ヴェルディ)創設に関わったひとりで、コーチとして読売の黄金期に活躍した小見幸隆や松木安太郎らを指導している。
高校2、3年で日本ユース代表に選ばれた快足ウイングだったが、母親は勉強もせずにサッカーざんまいの息子を心配したそうだ。「それが3年生の時、習志野と戦った関東大会準決勝の応援に、群馬の舘林まで姉と一緒に来てくれたんですよ。うれしかったなあ」と顔をほころばせ、さらに思い出を尋ねると「大学でも活躍していた先輩に徹底的にしごかれたことですね」と笑った。
歓談を楽しんだ後に校歌を斉唱し、記念写真を撮影して約2時間の式典を終えた。