トライアウト風景

 そして、腕試しの面も。

 沖縄から参加したMF新城裕大(大学2年)。ゲームではボランチでプレーしていたが、普段はセンターバックとGK以外はどこでもできるユーティリティプレイヤー。今回、参加したのは自身がコーチを務めるサッカークラブで「受けてみてはどうか」と勧められてのもの。また現在、通っている大学のサッカー部が強豪校ではないため、不完全燃焼とあって「アメリカに行けたら行きたい」と活路を見出すべく、参加した。「もし受かってアメリカに行けたら、行って考えたい。もし落ちたら、沖縄か本土で就職したい」とも語っていた。

 そして本格的にアメリカ留学を考えている選手も。

 「日本の大学に行く選択肢はありますが、個人的には海外でプレーしたいという憧れがありました。そのなか、WithYouさんの取り組みを魅力的に感じたので、参加しました」とアビスパ福岡U‐18 DF時志仁(高3)。時志は高1のとき、U‐16日本代表候補に選ばれ、昨年7月には2種登録された。

 「大学では勉強に目を向けて、両立していきたいと考えるなか、アメリカの大学があることを知りました。アメリカで自分が成長して、チャンスがあれば、その道にも行けるなと考えました。(目標は)子供たちに夢を与えられるようなプロサッカー選手になりたいです。アメリカでひとまわり、ふたまわり成長して、プロの道に行きたいです」とアメリカ留学の理由を語った。さらにもうひとつ踏み込み、こんな将来を語った。「あわよくば恩返しを含め、アビスパに戻れればと思います。いまはアメリカの大学からJリーグへの加入は主流ではないので、逆輸入のかたちで、アビスパに戻って戦力になれればと思います」とクラブ愛の強さを感じる。

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▽第15回男子トライアウト
第15回男子トライアウト