この春休み、第43回浦和カップ高校サッカーフェスティバルに招かれ、昨年に続く2度目の出場で初優勝を飾った。
予選グループリーグでは、浦和東時代の恩師である野崎正治監督率いる浦和南と同じ組に入り、師弟対決は1-1の引き分けだった。
高校時代の思い出を尋ねると、「たくさん怒られましたが、あれがあっての今の自分だと思っているので、感謝しています」と目を細めた。
その野崎監督は齋藤さんの印象について、「物事に動じないタイプ。キャプテンを任せていたが、言葉で鼓舞するというより背中で示し、プレーで引っ張る選手でした」と懐かしがる。かつては怒りまくった選手のひとりだが、今はリスペクトする対象だ。「知らない土地で信頼関係をつくり、自分で切り開いていったのだから大したもの。頼もしい教え子でうれしい限りです」と言って顔をほころばせた。