ツエーゲン金沢U-18齋藤将基監督

 ツエーゲン金沢U-18の齋藤将基監督は、チームを率いて3年目を迎えたクラブのOBでもある。独自の指導手法で個とチームの強化に知恵を絞り、的確な判断力と豊かな発想力を備えた選手育成に心血を注いでいる。昨季はプリンスリーグ北信越1部で6位。今季は第7節を終えて7位と中断明けからの巻き返しを図り、来季のプレミアリーグ昇格を見据える指揮官に指導法などをお聞きした。

――2014年に金沢で現役を退いた翌年からトップチームのアシスタントコーチに就任しました。セカンドキャリアは指導者と決めていたのですか?

 小学校の卒業文章には何も考えずに「将来はサッカーの監督になりたい」と書いていますが、あの頃からそういう思いがうっすらとあったのかもしれませんね。現役時代は引退後もサッカーの道に進もうと積極的には考えておらず、いろいろ模索していました。そんな折、クラブからトップチームのコーチを打診されたんです。少し迷いましたが、お世話になることにしました。

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