鹿島アントラーズのノルテジュニアユース出身の土屋も、「いい練習になっています。互いに成長していると思うけど、負けると悔しいですね」と笑い、「2年前は2位だったので今年こそ全国優勝したい」とチームの思いを代弁した。

 決勝ゴールを奪った杉岡もヴァンフォーレ甲府U-15に所属していたが、土屋と同じくユースには昇格できなかった。そこで声を掛けてもらった帝京で勝負することにした。

 プリンスリーグは無得点で、この日の値千金弾が公式戦初ゴールとなった。「去年は(1年生大会の関東)ルーキーリーグなどを経験したことで、自信を持ってプレーできるようになりました。自分はターンやドリブルは上手なほうだと思うので、これでチームに貢献したい」と切り札は気持ち良さそうに話す。

 ワールドカップ日韓大会が開催された2002年以来、21大会ぶり4度目の頂点へ、カナリア色のユニホームの躍動が楽しみだ。

(文=河野正)

      

▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選
令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選