大谷がボールを預かるとまずドリブルで前進し、相手を引き付けて守りを混乱させるパスを出す。あるいは切れ味抜群のドリブルでさらに突き進んでマークをはがすか、旺盛にシュートを狙うかだ。右利きだが、キックの威力と精度は左足も見劣りしない。縦パスを打ち込む意識も常に持っている。

 昌平のスペシャルコーチに昨春就任し、今年3月から指揮を執る元日本代表の玉田圭司監督は、「このチームの中でも大谷は特別な存在。状況を変えられるし、決定的な仕事もできる代えの利かない選手ですね。攻守の心臓」と言って、その才能を高く評価する。

【次のページ】 インハイ初V目指す昌平(3)

▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)埼玉予選
令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)埼玉予選