身近なチームではあったが、いざ所属してみると“高校サッカー”が持つ一生懸命さに感銘を受けたという。「みんな全力でサッカーをやっている。正直上手いか下手かで言えば上手い人は少ないのですが頑張っていて、自分もそこでしっかり頑張らないと勝てないと思えた」。そうした頑張りの重要性に気付けたおかげもあり、清水桜が丘で求められる競り合い、球際、縦パスの部分は自身でも成長を感じている。「そこは自分の強みというか、やらなければいけないと思っています」。
今回のヤングサッカーフェスティバルは清水ユース時代のチームメイトと再開を果たす舞台で「テンションが上がった」と笑みを浮かべる。ロッカルームでは他愛もない会話で盛り上がる一方、ピッチに入るとお互いに要求し合い、刺激を受けたという。「自チームより自分の意見や主張をはっきり出す人が多く、自分も引くことなく言い合うことができたのは良かった」。貴重な県選抜という舞台で得た課題と収穫を生かし、高校生活最後の1年に挑む村上がこの先どんなプレーを見せるか注目だ。
(文・写真=森田将義)
▽第40回静岡県ヤングサッカーフェスティバル
第40回静岡県ヤングサッカーフェスティバル