そうした試合状況を落ち着いて見ることができるのも彼の良さかもしれない。後半2分には前線でボールをおさめたFW9野村充希(新2年)の落としを受けると左足でミドルシュートを放つなど追い風を利用したプレーを増やしていく。その理由についてこう話す。「シンプルに負けたくなかったし、風を考えるとちゃんと当たらなくても風に乗って伸びると思っていた。真ん中に飛んでGKがキャッチしそびれて、こぼれ球を狙えると思ったのでシュートを打っていきました」。結果的に1-2で敗れ、自身のプレーに満足いかない様子だったが、2種登録される理由が分かる選手だった。

 今年に入ってからは宮崎県で行なわれたトップチームのキャンプにフル帯同。練習試合にも出場し、トップチームデビューを虎視眈々と狙っているが、「デビューするために何が足りないかを考えると技術と守備強度も全く足りていない」。

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▽第2回東武トップツアーズスプリングフェスタ
 第2回東武トップツアーズスプリングフェスタ