今季のプリンスリーグは、横浜F・マリノスユースとの第5節で絶妙なクロスからMF渡辺莉太(2年)の得点をアシスト。第6節のRB大宮アルディージャU18戦でもピンポイントのクロスを配給し、MF小林爽人(3年)のゴールをおぜん立てしている。鹿島学園との開幕戦では先制点を挙げるなど、これまでのはけ口を求めるような活躍ぶりだ。

 発奮材料は昨夏と昨冬の大舞台に立てなかったことばかりではない。

 FC LAVIDAで3年間をともに過ごした山口豪太と長璃喜の両MFは、昌平に進むと昨夏のインターハイ初優勝に貢献し、毎年のように年代別日本代表にも選ばれるスターになった。

 「メンバーに入った上、豪太も璃喜も攻撃の中心でしたからね、インターハイの優勝にはすごい刺激を受けました。次こそ自分もそういう大きな舞台に立って活躍し、帝京のタイトル獲得に力を出したいって、あの時は痛烈に思いました」

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▽高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2025 関東1部
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