成徳大深谷イレブン

 東京成徳大深谷は2位の西武台セカンドチームに勝ち点2差をつけており、引き分け以上で初タイトルが決まる状況だった。通算成績は11勝5分け2敗の勝ち点38で、32得点・15失点。前期を6勝2分け1敗の首位で折り返すと、9月6日に開幕した後半戦も前節まで4勝3分け1敗で首位を堅持していた。

 プリンスリーグ関東2部の西武台トップチームが、11月30日の第17節を終えて5位に後退。1部昇格を逃したことで、西武台セカンドがS1を制したとしても2部参入戦には出場できなくなったため、埼玉代表は11月30日の時点で東京成徳大深谷に決まっていた。

 1-3で完敗した前節の武南戦から、FW川上稜介とCB佐々木亮(ともに3年)の主力がけがのため欠場。この試合では4-2-3-1の陣形を採用したが、浦和南との最終戦は従来の4-4-2に戻し、関根大和と頓宮琥太郎(ともに3年)で2トップを形成した。

 攻勢をかけながらも前半は、浦和南の粘り強い守備と各ポジションでの厳しい応対に遭って無得点で折り返した。それでも後半15分に右CKを獲得すると、左SB山谷康太朗(3年)がファーサイドに送ったボールを190センチの頓宮が、豪快なヘディングシュートを決めて先制。32分に追い付かれたが、関根がペナルティーエリア内で反則を受けてPKを得ると、43分に関根が自ら沈めて決勝点を奪った。

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