武南は防戦一方に追いやられ、32分にボランチ加藤大湖(3年)に決定打を許したが幸運にもバーの上。38分にはゴール前から清水に強烈な右足シュートを浴び、鋭い弾道が枠内を捕らえた。細田学園にはこの試合一番のビッグチャンスで、武南にとっては敗戦を覚悟しないといけない最大のピンチだった。
しかし前チームから守護神としてゴールマウスに立つGK金が、右に素早く反応してパンチングで弾き飛ばした。「シュートストップは持ち味のひとつですし冷静に対応できました」と胸を張る。ひとり少ない後半の守り方について尋ねると、「フィールド選手がプレーしやすいように声を掛けた。4人の守備ラインは変わらなかったので、失点しないためにどう人を動かせばいいのかにフォーカスしました」と解説してみせた。
ピンチの後にチャンス到来は勝負事には付きものだ。表示されたアディショナルタイムは4分だったが、その後に少しの中断があり途中で主審が「あと2分伸ばします」と告げた。
追加タイムが5分と少し経過。武南は自陣右サイドでFKを獲得し、小山がパンチの利いたボールを遠いポストに送ると、後半28分から出場していたFW塚田恵斗(3年)がヘディングでゴール右隅に決め、土壇場で決勝点をものにした。
▽第105回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第105回全国高校サッカー選手権埼玉予選