開始早々チャンスを迎えたのは聖望学園。前半10分に11番森田のパスに反応した19番田中がしっかりとチャンスを物にし、先制点を奪取。幸先の良いスタートを切った聖望学園は、CB高根、竹村をワイドに開き、GK高柳と安定したビルドアップを見せ、ウイングポジションからは19番田中、9番竹間がドリブルでのカットイン、もしくはパス交換で中央に進入していく。中央には技巧派の10番小川と、献身的なプレーでポストプレーをこなす11番森田が待ち受ける。 対する埼玉栄も前半20分過ぎから反撃を見せる。9番川崎が、ゴール前での巧みなキックフェイントからシュートまで行く。これは惜しくもキーパーに阻まれるも、このプレーから勢いに乗る。前半32分、埼玉栄10番春原の左サイドからのクロスに、9番川崎が倒れ込みながらゴールまで合わせる。これがゴールに決まり、1-1の同点と追いつくと、更には同34分、埼玉栄11番大倉の中央突破から左サイドにいる10番春原にパスが通る。これを冷静にゴール右隅にシュートを決め2-1と逆転に成功する。 勢いが止まらない埼玉栄は、前半40分にもコーナーキックの混戦から、5番西見がゴールに押し込み3-1と更にはリードを広げる。埼玉栄の攻撃は中盤での7番平野、6番野崎のゲームメイク、更には8番宮澤が縦横無尽にドリブルでピッチを駆けると、9番川崎、10番春原、11番大倉はここぞというところで勝負強さを発揮していた。このまま前半は終了。3-1の埼玉栄リードで前半を折り返した。