途中出場のFW小松が値千金弾!PK戦の末に青森山田が激闘制す

 第97回全国高校サッカー選手権は12日、埼玉スタジアムで準決勝が行われた。準決勝での尚志(福島)と青森山田(青森)の東北勢対決は1960年度以来58大会ぶりとなった。点の取り合いとなったゲームは3-3引き分けからのPK戦により青森山田に軍配が上がった。

 試合は開始直後からスタジアムを唸らせる。1分に尚志がセットプレーからバー直撃のシュートを放てば、青森山田も3分に11番バスケス・バイロン(3年)がドリブル突破から合えば1点のクロスを送り、尚志ゴールを脅かす。個の力を全面に押し出す青森山田は6番天笠泰輝(3年)がタクトを振るい、両サイドの10番檀崎竜礼(3年)、11番バスケス・バイロン(3年)、前線の9番佐々木銀士(3年)、7番武田英寿(2年)らが縦に速く強く攻撃する。7分にはロングスローを武器に持つ青森山田の15番澤田貴史(3年)からのロングスローをU-19代表三國ケネディ・エブスがGKの上からボールを叩くが枠を捉えきれず。19分、今大会も得意のドリブルで再三チャンスを作ってきた、11番バスケス・バイロン(3年)がまたしても右サイドから2人に対応されながらも縦に突破してのクロスは、あと一歩のところで味方と合わずに得点にはつながらない

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