延長濃厚かと思われた終了間際、聖望学園のエースストライカー森田悠仁が勝負を決めた。

1回戦の浦和東高校戦の後半に負傷。この日は大事を取ってスタメンを外れたが、なかなか得点のこない苦しい状況の中で「まだちょっと痛かったんですけど、ちょっとだけということで出させてもらいました」。後半39分に出場するとファーストプレーで大仕事をやってのける。

後半41分、塚田の鋭いクロスにニアサイドに飛び込んで右足で合わせなんと出場2分で決勝点。「1回戦もチャンスはあったんですけど、なかなか決めきれなかった。ここで短い時間でも決めることができて良かったです」。身体全体で喜びを表すような特大のガッツポーズを見せ、仲間たちからの祝福を受けた背番号9は「もう最高でした」と歓喜の瞬間を振り返った。

浦和レッズジュニアユース出身のセンターフォワードは得点シーンに代表されるようなダイナミックさが武器。「最後ゴール前に飛び込んでいくところだったり、ポストプレーだったりでチームに貢献しようと思っています。ゴール前は勢いを持って練習からこだわっています」。

「個人的にはこのまま得点を積み重ねて勢いに乗って、埼玉県でも上の方に入れるストライカーになれるように頑張りたいです」。最上級生となる今年は点取り屋としての覚醒を誓う。

記事提供:埼玉サッカー通信・石黒登