伝統校・武南の7番、MF青野翔太は今季注目タレントのひとりだ。

一昨年の選手権では1年生ながら落ち着いたプレーで「あの25番は誰だ?」と話題になったMFを引き上げたのが、武南を強豪校に育て、3月でコーチングを離れた大山照人・前監督だ。

「9月頃にルーキーリーグを見に行ってこいつはいけるなと思って、明日からトップの練習に来いと。ハートが強いやつで、相手が良いチームになった時も動じないで、前にドリブルで行けるんですよ。こういう性格は大好き。なんでこんな良いのがいるのに知らんぷりしているんだとコーチたちを怒りましたよ」。当時の抜擢について昨年のインタビューで明かしていた。

2年時は本職のボランチに加えて、そのキープ力を買われてFWとしてもプレー。そして最高学年となった今年は4ー1ー4ー1のインサイドハーフの位置で攻撃のタクトを握っている。

この試合でも中盤で細かく繋ぎながら、時にハッとするようなパスを披露。中が警戒されていると見るや、スピードとテクニックを生かした突破で何度もサイドバックを置き去りにした。

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