後半22分には左で打つと見せかけてキックフェイントで大きく切り返すと、ニアサイドの右ではなく身体を捻りながら逆に難易度の高い左のサイドネットに突き刺して2試合連続ゴール。「ニアじゃなく、ファーに打つことでボールが見えなくてキーパーが動けない。ずっと練習していた形だったので綺麗な形で決まって良かったです」と狙い通りの形に笑みがこぼれた。

1981年度大会での日本一のほか、全国選手権で準優勝1回、4強3回の歴史を持ち、関東大会予選でも最多の16度の優勝を誇る武南だが、近年はタイトルや全国からは遠ざかってきた。

「こんなところで満足していられない。自分たちの代で強い武南を復活させたいです」と青野。御大に見初められ、1年時から白と紫の宿命を背負ってきた男が再び武南を頂点に導く。

記事提供:埼玉サッカー通信・石黒登