劇的決勝点も立て直せなかったと反省 「キャプテンとして」の役割も再確認 山田裕翔
1回戦屈指の好カードとなった一戦。立ち上がりから高い位置からのプレスで市立浦和にビルドアップの時間を与えなかった正智深谷は前半7分、FW大橋力也が前で奪ってドリブルから果敢にシュート。こぼれ球をFW金田奎人が繋いで、最後はMF佐々木達也が決めて先制した。
さらに前半33分には大橋の左コーナーキックを佐々木がドンピシャのヘディングで合わせてこの日2点目をマーク。守備の場面でもサイドや裏のスペースを狙ってくる相手に対し、ディフェンスラインを中心にきっちりと対応して前半はチャンスらしいチャンスは作らせなかった。
後半もハットトリックを狙う佐々木やMF波多野晟愛らが開始から押し込んだ正智深谷だが、市立浦和は10分、エリア中央でFW花田大樹の横パスを受けたMF知久洋介が右足で深く切り返してディフェンスを振り切ると、そのまま左足で冷静にゴールに流し込んで1点を返した。
これを機に市立浦和は一気に反撃を開始。両軍同時に足を攣らせるなどハードな戦いとなる中で再びスコアが動いたのは後半38分だった。市立浦和はエリア内で相手のハンドを誘いPKを獲得すると、MF大森正心がキーパーの逆をついてゴール右に流し込みついに同点に追いつく。