21日、選手権東京都大会1次予選ブロック決勝が開催。駒沢補助競技場を舞台に都大会出場権を争う都立つばさ総合と創価の試合は、創価が理想的な試合運びを披露し快勝を収めた。
今大会ここまで共に無失点を継続する両チームの対峙。
都立つばさ総合は初戦、都立田園調布に10対0、2回戦で八王子東に1対0と対照的な2試合を経ての勝ち上がり。対する創価も都立千歳丘、成城をそれぞれ8対0、2対0で下してこの日のブロック決勝へと駒を進めた。互いに堅守を軸に勝利を積み重ねてきただけに、この日も守備陣の出来が結果を左右する。
注目の先制点は創価に生まれる。
8分、左サイドから11番のクロスに飛び込んだのは7番。両サイドの幅を広く使った攻撃で創価が早々とリードを得る展開。ベンチからは「2点目だぞ!2点目!」と追加点を促す指示が飛び、その後も攻撃の核となるMF10番を起点チャンスを覗った。
一方、今大会初失点を喫した都立つばさ総合。
序盤の失点でやや落ち着かない展開となったが、徐々に流れを引き寄せた印象。左サイドに開くMF10番にボールが入ることで攻撃のスイッチが一気に入る。14分、6番のミドルシュート、さらに23分、2番のクロスから6番のヘディングシュートもやはり10番が絡んで生まれたシュートチャンスとなった。
ウォータブレーク後からはより中盤の攻防に激しさが増し、互いに集中した守備を継続。追加点を狙う創価に訪れた前半終了間際35分のビックチャンス、右サイド7番のクロスから10番のヘディングシュートもわずかに枠を捕えきれず、その後のスコアに動きがみられないまま試合はハーフタイムへと突入した。 後半に入り最初のチャンスは創価。
37分、10番のボールキープから14番が絡み、7番のフィニッシュ。ゴールとはならなかったが、後半最初のチャンスをシュートまで結びつける。 45分、46分には立て続けに都立つばさ総合がチャンスを迎える。
45分、右から左へと大きなサイドチェンジ。左サイドでボールを受けた10番の落としを2番が狙うがこのミドルシュートは枠外へ。続く46分、左サイドを攻め込むと、10番がカットインから右足を振り抜く。倒れ込みながら放たれたシュートはまたもや枠をとらえるまでには至らない。 バイタルエリアのケアを継続し、相手のシュートチャンスには身体を張ってブロックを試みるなど守備の踏ん張りでリードを死守する創価は51分、貴重な追加点を奪取。この試合何度もドリブル突破で好機を作り出していたMF11番が左サイドを深く突破すると、ゴール前へ丁寧なラストパスを送り9番のゴールをお膳立て。リードを2点に広げ勝利をグッと引き寄せた。 創価は試合終了間際にも1点を追加。
10番の鮮やかなループシュートが決まりまさにダメ押し。勝負の鍵を握った守備陣も3戦連続クリーンシート達成に導くなど攻守が噛み合った創価、3対0の完勝で都立つばさ総合を下している。(文・写真 金子 侑史)▽一次予選試合記事一覧
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