MF左合修土V弾で矢板中央が大手前高松を下す

 第98回全国高校サッカー選手権大会の2回戦、矢板中央(栃木)と大手前高松(香川)の試合がゼットオーオリプリスタジアムで行われ、矢板中央が2-1で勝利して3回戦へ駒を進めた。

2日前の1回戦と同じスタメンで挑んだ矢板中央は持ち前のフィジカルの強さを押し出して試合のペースをつかむと、32分にエリア外からMF靏見拳士朗が強烈なロングシュートを決めて先制点を奪う。

しかし38分、大手前高松が同点に追いつく。右サイドでスローインを得ると、初戦で猛威を振るったMF滝平昴也のロングスローが発動。ただ、ボールはゴール前の空中ではなく、低い軌道でニアサイドの選手の足元へ。その混戦から、最後はFW片上椋太が左足で押し込んだ。「ロングスロー対策は昨日の練習の半分以上を使って取り組んできたが、相手はその上をきた。やられました」(矢板中央・高橋監督)と敵将も舌を巻いたセットプレーで1-1として、前半終了を迎えている。

後半も矢板中央が試合を優位に進め、55分にゴールが生まれる。右SB坂本龍汰のアーリークロスを、ゴール前でマークを外したMF左合修土がトラップから反転して前を向いて、 左足シュート。これがネットを揺らして、再びリードを奪う。その後も前からのプレッシャーをかけて相手に反撃の糸口を作らせず、2-1で矢板中央が、勝利した。

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▽第98回全国高校サッカー選手権大会
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