後半は開始から引き離したい河南と追いつきたい関西福祉科学のお互いの気持ちがぶつかり合う。まずは38分、河南8番小野魁晟が右サイドからカットインし、左足でシュートもキーパーにセーブされる。今度は43分、代わって入ったばかりの関西福祉科学46番MF堺青空が裏に抜け出しシュートを打つもポストをかすり、わずかに外れ決定機をものに出来ず。48分、河南7番MF岡田駿が正確な中距離パスで右サイドに展開すると、そこを起点に6番FW藤林久徳が抜け出しシュートもキーパーにセーブされる。53分、関西福祉科学13番MF津森純が右サイドをドリブル突破するも、倒されていい位置のフリーキックを得たがこのチャンスも生かせず。対する河南はこのピンチをしのぐと55分、途中交代で入った16番MF森遥斗が左サイドからカットインして右足でゴール。お互い喉から手が出るほど欲しかった次の1点は河南が手にした。その後、関西福祉科学も右サイド中心にチャンスを作るもゴールは遠い。逆に河南はこの日いい動きを続けていた9番FW芋縄翔希が終了間際の67分、左サイドゴールライン際からマイナスに切り返し右足で技ありのループシュートを決めて試合を決定付けた。拮抗した内容の試合は終わってみれば3-0で河南が勝利した。
指揮官は「相手に合わせるというよりも夏休み中積み上げてきた自分たちのサッカーをしようと送り出したが、立ち上がりは緊張から(動きが)硬かった。攻撃はシンプルにゴールを目指して3点を取ることは良かったが、守備面でイージーな連係ミスが目立ったのでそこは改善していきたい」と次戦に向け課題を口にした。勝った河南は4回戦で三島と対戦する。
(文・写真=会田健司)