近大附、東海大仰星にインハイ予選の雪辱を晴らす

 11月2日、第98回全国高校サッカー選手権大阪予選準々決勝が鶴見緑地球技場で行われ、プリンスリーグ関西勢同士の死闘となった一戦は、近大附がPK戦の末に東海大仰星を下し準決勝へ進出した。

前半は東海大仰星がペースを握る。すると28分、8番MF湯川翔平が左サイドから上げた浮き球のパスを7番MF平野大智がヘディングで合わせて東海大仰星が先制する。その後も8番MF湯川翔平が度々右サイドを突破しチャンスをつくるも追加点は生まれず前半は1-0で終了。

ビハインドでの折り返しとなった近大附は「前半は守備的に無失点で抑えて相手が疲れてきた時に攻勢をかけるプランだった」山田稔監督がハーフタイムに早くも動く。8番FW松山潤と9番FW金岡俊孝を投入し前線を3トップに変更。すると後半開始直後の42分、左サイドで8番FW松山潤、10番FW丹下陵介、9番FW金岡俊孝と3トップでパスが繋がると、金岡がそのまま持ち込みゴールを決める。交代策がズバリ的中した近大附はその後も9番FW金岡俊孝にボールを集め攻勢に出る。対する東海大仰星は55分、右サイドからのクロスに中央で9番FW小林大紀が右足で合わせシュートを放つもクロスバーに弾かれゴールならず。そこから両チームチャンスを活かせず同点のまま試合は終盤へ。そして、遂に近大附属が勝ち越しに成功する。77分、右サイドで9番FW金岡俊孝からパスを受けた7番MF中島紳作が持ち込みゴール。近大附が2-1と逆転する。試合は残り3分とアディショナルタイム。それでも諦めない東海大仰星がそこから執念を見せる。80+3分、東海大仰星は9番FW小林大紀が左サイドのPA角付近で倒されFKを獲得。そのFKで10番美藤倫が左足で上げたボールはGKにキャッチされたかと思われたが、競り合いの際にボールがこぼれると、5番DF高橋情がこれを見逃さず押し込みゴール。土壇場で東海大仰星が同点に追いつく。これで試合は延長戦へ。

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▽第98回全国高校サッカー選手権大阪予選
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