5年ぶり5度目の選手権出場まであと一歩だ。

 11月23日に神奈川県予選の準決勝が開催され、日大藤沢が桐蔭学園と対戦。4−3−3の布陣で臨むと、ピッチを広く使った攻撃で相手を押し込む。パスワークも冴え、チャンスを生み出した。30分には斉藤夏が強烈なミドルシュートで先制ゴールを奪取。これには佐藤輝勝監督も「素晴らしいミドル。練習していた通りで、枠に低い弾道で決めてくれた」と唸り、値千金の一撃でゲームを優勢に進めていった。

 迎えた後半も流れは日大藤沢。1年生ボランチの植木颯が中盤でボールを奪うと、植村洋斗や斉藤が素早く前に展開する。最前線の平田直輝もフィジカルの強さを生かしたポストプレーでパスを収め、ウイングの浅野葵と成定真生也がサイドから好機を演出。流れの中からゴールを奪えずにいたが、50分に吉本武の左CKからCB宮川歩己頭で合わせて加点。60分にも吉本のFKから宮川が再びヘディングでネットを揺らし、勝負を決定付けた。

 最後まで集中力を切らさなかった日大藤沢が桐蔭学園を3−0で下し、桐光学園が待つファイナルへ駒を進めた。

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▽第98回全国高校サッカー選手権神奈川予選
第98回全国高校サッカー選手権神奈川予選