終盤の猛攻も退けた日大藤沢が“ウノゼロ”で桐光学園を撃破

 最後まで守備は崩れなかった。

 11月30日、高校サッカー選手権の神奈川県予選決勝が行われ、日大藤沢桐光学園が対戦。序盤から激しい攻防が繰り広げられたが、日大藤沢が1−0で下して5年ぶり5度目の出場を決めた。

 日大藤沢のミッションは明確だった。桐光学園の西川潤を封じ、いかにチャンスを決め切るか。マンマークで対応する策もあった中で、チームは11人全員で相手のエースを抑える道を選んだ。

 立ち上がりから何度も危険な場面を作られた。それでも、CBの青木駿人と宮川歩己が身体を張った守りを見せ、最後の局面で簡単にやらせない。桐光学園の西川に決定機を迎えられたが、いずれもギリギリのところで凌いだ。ただ、苦しい展開だったのは間違いない。前半が終わると、ハーフタイムに佐藤輝勝監督が指示を送り、テコ入れを施した。

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▽第98回全国高校サッカー選手権神奈川予選
第98回全国高校サッカー選手権神奈川予選