中学学総得点王・加藤有貴は「絶対に点を取って勝ちます!」と高校サッカーに意気込み
1年生FW加藤有貴
開始からボールを握ったのは山村国際だったが、「外に回して行くだけで横パスしかなかった」と荻野賢喜監督が振り返ったように初戦の固さもあってか、なかなか縦へのパスが入らず。
すると大宮武蔵野は引水直後の前半24分、相手ゴールキックからのリスタートのセカンドを拾うとMF鈴木柊也がスルーパス。これにFW中島瑛紀が抜け出し、右足でネットを揺らした。
攻め込みながらも先制点を許した山村国際だが、それでも前半終了間際の39分にMF加藤尋斗の縦パスに反応した1年生FW加藤有貴がエリア右の角度のないところから突き刺して同点に追いつくと、後半1分にはセンターバックの長谷川聖虎が左サイドを駆け上がり、マイナスのパスを呼び込んだ10番のFW三本松孝典が右足で落ち着いてゴールネットを揺らして逆転。
後半29分にはゴール前で加藤有にボールが入ると、これに寄せたディフェンスのプレーがオウンゴールに繋がり3ー1。終盤も押し気味に試合を進めた山村国際がまずは初戦を突破した。
逆転勝ちはしたものの、サッカー自体は課題の残る展開に。荻野監督は「リスクを負わないで逃げるようなパスばかりでは攻めにならない。リスクはどう攻めてもあるわけだから、そこは理解して失敗したら追えばいいだけのこと。2回戦は心の持ちようから修正したい」とした。
この経験を良薬に、2回戦の本庄高戦ではチームスタイルの「攻撃サッカー」に期待したい。