後半も履正社ペース。56分、7番MF下野圭吾が左サイドの裏を取ると更に外をオーバーラップした18番DF向晃生にパスが繋がり、”触れば一点”のライナー性のクロスを上げるが惜しくも中と合わず。チャンスを逃した履正社だったが、その後も押し気味に試合を進め、遂に逆転する。74分、右サイドを途中出場の9番FW神田拓海が突破しキーパーが出られない絶妙のクロスを送ると、こちらも途中出場の4番MF中川慶虎がファーサイドで合わせてゴール。交代策がハマり、履正社が逆転に成功する。しかしここから逆転された和歌山北が執念をみせる。82分、和歌山北は右サイドを崩して決定機を迎えるが、履正社1番GK辻井雅玖斗のファインセーブに合いゴールを奪えない。88分、和歌山北8番MF楠本流星がキーパーの頭上を越すミドルシュートを放つも僅かにバーの上に外れる。しかしその直後の89分、和歌山北は8番MF楠本流星が右サイドのハーフエライン付近から浮き球のスルーパスを前線に送ると、抜け出した10番MF中屋愛斗が見事にこれをトラップしてコントロールし、落ち着いてキーパーとの1対1を制しゴールに流し込む。敗戦濃厚だった和歌山北が土壇場で同点に追いつく。その後もお互い勝ち越しを狙うも2-2で同点のまま後半が終了しPK戦に突入する。

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