一方、先制後さらに追加点を狙うあまり、前へ急いでしまった印象が強い都立武蔵村山の攻撃。先制点をマークしたFW14番を前線のターゲットに、ボールを収めたいところであったがミスが目立つ状況に加え、厳しいマークの前に起点を作ることができない。
そんな手詰まり感が否めない攻撃とは対照的に序盤、機能していたのはDF。対人の強さを見せる4番と、テクニックのある12番のCBを中心に好守を続け得点を許さなかった。それだけに一瞬の隙を突かれ、崩された形で同点を許した失点、そして最も気を付けなければならない時間帯での2失点目はとても悔やまれるものとなってしまった。
2対1、都立美原の1点リードで迎えた後半、前半終了間際の勝ち越しゴールが効いているのか、都立美原の一方的な展開に。右MF7番を起点に強みの右サイドがさらに火を吹く展開となって試合が進んでいく。
まずは39分、右サイド7番からのスルーパスに反応した18番が決めて3点目を獲得すると22分には右サイド19番のクロスからファーサイドで合わせたのは10番。4対1とリードを広げた1分後には三度右サイド7番のクロスから8番が決めて5点目。止まらない右サイドの猛攻。都立美原が都立武蔵村山ゴールに襲い掛かった。
対して後半に入り、次々に失点を重ねた都立武蔵村山。防戦一方の状況を打開しようと、CB12番をボランチのポジションに上げるなど変化を求めるも一度渡してしまった流れは最後まで戻らず。
試合終了が近づいた66分、カウンターから9番が決めて6対1とした都立美原が圧勝でブロック決勝進出。得意の右サイドを武器に2次予選進出を賭け、20日都立総合工科と激突する。