試合風景

 神奈川王者を決める頂上決戦、舞台はニッパツ三ツ沢球技場。穏やかな秋晴れに包まれたこの日、2年ぶりの王座奪還を目指す今夏総体覇者の桐光学園と、今季これまでの快進撃の先に初優勝を捉えるが激突。今季総体予選準決勝以来の顔合わせとなった両チームによるファイナルは定刻通り、13時05分のキックオフを迎えた。

 前半キックオフは桐光学園
 U-18日本代表FW小川航基を筆頭に攻守にポテンシャルの高い好選手を揃える総体王者は今大会、桐蔭学園湘南工大附と強豪を退けての勝ち上がり。いずれも1対0のスコアが示す通り、接戦を制して駒を進めてきた。この日は小川航基、西川公基の2人をFWとしてスタメン登録しながらも、基本的には小川の1トップ、西川とMFイサカゼインが両サイドを務める形で攻撃陣を構成した。

 対するは初優勝へあと一歩に迫った
 準決勝ではFW山口佳晃の4ゴールで前回大会優勝校・日大藤沢に引導を渡すなどここまで快進撃を続ける。迎える決勝は、総体予選では先制しながらも1対4と逆転負けを喫した王者相手にリベンジを誓う一戦。前述の山口もしっかりとスタメンに名を連ね、4-4-2の布陣で臨んだ。

 この試合ファーストシュートは
 2分、GK髙畑理のフィードから敵陣へ押し込むと、最後はMF大竹颯がシュート。カットインから左足を振り抜いたシュートは枠を捉えるまでには至らないが積極的にゴールへ迫る。

 一方の桐光学園は4分、CKのチャンスにニアサイド飛び込んだ小川が頭で合わせるが、僅かにファーポストをかすめる。この試合最初の好機はゴールに結び付かなかったものの、この1プレー以降、流れは完全に桐光学園。9分にはMFイサカゼインとのコンビネーションで右サイドを突破したDF佐藤海徳のクロスに再び小川が合わせるなどチャンスが散見。攻撃の起点となる右サイド、さらには小川の背後を突く中盤の選手の飛び出しが冴え、桐光学園がゴールに迫った。

 すると迎えた12分、桐光学園に先制点。
 右サイドからイサカの上げたアーリークロスに小川が合わせる。厳しいDFのマークを一瞬の隙に剥がしネットを揺らした。さらに攻める桐光学園は22分、CKのこぼれ球をDF小林陸が強烈ミドル。31分、華麗なパスワークからゴール前抜け出したMF佐藤太一がシュート。32分、小川とのワンツーで崩したイサカがシュートと、縦への推進力は時間とともに増し続けゴールを脅かした。

 対して、防戦一方のは36分に千載一遇のビックチャンス創出。自陣からカウンターを仕掛けると、左サイドを突破したMF小山瑶介が自らPA内へと持ち込みシュート。惜しくも桐光学園GK指崎尚大のビックセーブに阻まれ同点機を逸したが、小山、さらにはDF竹本将太の突破力を生かした左サイドからの攻撃は迫力に溢れた。

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