勝敗を分けた「決めきる力」29年ぶり出場の堀越が初のベスト8進出!
堀越が8強進出
立ち上がりから一進一退の攻防が続いた。
ボールを大事にし、ワンツーを織り交ぜながら攻撃を組み立てる堀越(東京A)と、両サイドの奥のスペースにボールを送り込んで攻撃の起点を作ろうとする丸岡(福井)。両チームの持ち味が非常によく表れた見応えのあるゲームとなった。
勝敗を分けたのは「決めきる力」だ。
先手を取ったのは堀越。30分に右MFの古澤希竜(2年)がタッチライン際をドリブルで持ち上がり、完璧なクロスをゴール前に送る。そこに走り込んでいたのが左SBの中村ルイジ(2年)だ。高い打点でとらえたヘッドがゴールネットを揺らした。
「中村は技術があって、身体能力も高い。もともとFWの選手なので、攻撃になったときはウイングのような役割を期待している」と、堀越の佐藤実監督は左SBへのコンバートのねらいを明かす。
守備時は4-4-2、攻撃時は左SBの中村がせり出して3-4-2-1といった可変システムを採用する堀越にとって中村の働きはひとつの生命線でもある。そんなキーマンがチーム初のベスト8に向けて貴重な先制点をマークした。
▽第99回全国高校サッカー選手権
第99回全国高校サッカー選手権