PK戦による決着!習志野が準決勝へ

歓喜の習志野イレブン(写真=小室功)

  死闘と呼ぶにふさわしいゲームだった。

 0-0のままスコアは動かず、10分ハーフの延長にもつれ込む。だが、そこでも決着せず、勝負の行方はPK戦に委ねられた。

 先にけるのは日体大柏だ。緊迫した空気が会場を包み込むなか、ひとりまたひとりと成功していく。だが、日体大柏の4人目が習志野GKの下地風太(3年)に止められ、頭を抱えた。チームメイトが駆け寄り、崩れそうになる体を支えてあげるが、顔を上げられずにいた。

 激闘の末のPK戦だ。失敗したキッカーを責めるのではなく、やはり止めたGKを称賛すべきだろう。

 そして、迎えた習志野の5人目はキャプテンの吾妻駈(3年)だった。

「僕が決めれば勝つ。こういう状況はそんなにあるわけではないし、チームメイトみんなが力を合わせて作ってくれた状況なので、そこに感謝しながらけろうと思った。(ねらうコースは)最初から決めていたし、自信をもってけった」(吾妻)

 PK戦の結果は5対4だ。歓喜にわく習志野。悲嘆にくれる日体大柏。ついに明暗が分かれた。

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第99回全国高校サッカー選手権千葉予選