11月15日、第93回全国高校サッカー選手権東京予選Bブロック決勝戦が西が丘競技場で行われた。
ハイレベルな予選を勝ち抜いて全国への切符をかけた決戦に臨むのは、前回王者・國學院久我山と、今季T1王者の実践学園という決勝にふさわしいカードとなった。両校4-4-2もしくは近い形の布陣でキックオフ。
立ち上がりはお互い相手陣地にボールを放り込みセカンドボールでのバトルが続く。
出足の早い國學院久我山が少し優勢になり始めると6分11番・FW小林が中央突破からシュート。DFに当たりこぼれたボールを6番・鴻巣が拾いゴール前で絶妙なスルーパス。反応したのは7番・鈴木がゴール前フリーでボールを受けると放ったシュートがゴールに吸い込まれる。
國學院久我山が早い時間帯に欲しかった先取点をゲット。
勢いに乗った國學院久我山と相手が格上の意識である意識と緊張の中、本来の力が出せずにいる実践学園。このままワンサイドゲームになると思われたが20分過ぎから徐々に実践学園が本来の力を見せ始める。
この日スタメンのMF4番・横溝が高さとボール奪取能力でチームを波に乗せる。更にFW14番・小池、6番・杉山が前線からのDFで相手にプレッシャーを与えマイボールにすると左SB3番橋本が絡んだ速い攻撃で國學院久我山ゴールに迫る。
ボールポゼッションはほとんど実践学園が握る展開に。
しかし國學院久我山もハイレベルなリーグ戦を戦ってきた自信がプレーに見える。ボールを保持されていても慌てずに対応、そして奪ったボールを破壊力抜群のカウンターでゴールに迫る。
FW11番・小林のスピードとボールキープ、左MF9番・澁谷のドリブルには実践学園DFも手を焼くが、キャプテンCB5番・渡辺を中心にバイタルエリアに入ると体を張ったDFでゴールを守る。
前半から緊張感のあるゲームは1対0で國學院久我山リードのまま折り返す。
