国見 vs 宮崎日大(写真=森田将義)

 対する宮崎日大は初戦を引き分けで終えたため、白星がマストだったが、「国見さんの切り替えの速さに戸惑った」(吉行亮太コーチ)。主将を務める3番DF石川大翔は、「ビルドアップしながら崩していく自分たちのプレースタイルが国見戦では全く通じなかった。九州の上位チームのレベルの高さだと感じました」と続けた。後がなくなった後半はリスク覚悟で前に出たが、後半15分には左クロスのこぼれ球を利根に決められ、2点差にされた。22分には左サイドを抜け出した9番FW宝徳晃世のクロスから、18番MF大塚虎太郎がダイレクトシュートを決めたが、試合終了間際に連携からゴール前を抜け出した川添にゴールを決められ、1-3でタイムアップ。10番のMF芥川蘭丸は「自分たちのサッカーが出来なかった。試合中に改善できないまま、そのまま終わった。結果が出せず凄く悔しいです」と唇をかんだ。

 昨年の国見は九州新人大会を制しながら、全国大会とは縁がなかった。原因となったのは決定力不足。プリンスリーグ九州でも惜しい場面を作りながら、得点が奪えなかった結果、最下位に終わり、降格を味わった。「得点不足が去年の課題で、改善しきれなかった。今年はゴール前での点を増やすため、新人戦ではシュート数を増やす事にフォーカスして、ゴール前のラストを意識している」(北村)。意気込み通り、2試合で10点を奪えているのは、今後に繋がるプラス材料だ。

 ゴールラッシュが板につけば、全国大会への扉も自ずと開くだろう。選手も今年にかける想い。「今年こそは全国に行くと皆が言っている。気持ちだけではダメですが、行きたいではなく、行くと決めている。昨年はどこかで気が抜けたと思うので、今年こそはと思っています」と北村は口にする。結果に拘る2022年度の良いスタート切るため、大会2日目はタイトルを掴みとるつもりだ。

(文・写真=森田将義)

▽2022 九州高等学校サッカー大会~九州はひとつ~
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