昌平のFW小田晄平(右)は怪我を乗り越え、値千金の決勝点を決めた(写真=河野正)
しかし土谷が中列後方から豪胆に攻め上がってペナルティエリアに進出すると、相手に倒されてPKを獲得。荒井がこれを確実に沈め41分に追い付いた。この2分後には長の質の高いスルーパスに抜け出した小田が、守備ラインの背後を奪ってGKの頭上を越す巧みなシュートを決めて勝ち越した。
3月のU-17日本代表に選出された小田だが、8月15日のユースワールドチャレンジ・プレ大会の神村学園(鹿児島)戦で右ひざ内側じん帯を損傷し、全治3カ月の大怪我を負い、11月26日の埼玉県S1リーグで復帰したばかりだった。「春先からもちょこちょこ怪我をし、プリンスリーグは4試合しか出場できませんでした。今日は最終戦なので自分が点を取って優勝する覚悟で戦いました。参入戦もスピードと守備の裏へ抜け出す特長を活かし、プレミアリーグ昇格に貢献したい」と決意を示した。
昌平は後半も25分に途中出場のFW鄭志錫、34分にMF大谷湊斗(ともに1年)、36分にも荒井が決定的な一撃をお見舞いしたものの、枠を捕らえられず加点できなかった。それでもリーグ最少18失点を誇る粘り強く忠実な守備で逃げ切った。
▽高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2022 関東1部
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