昌平 vs 流通経済大柏(B)(写真＝河野正)

　来季の鹿島アントラーズ加入が内定している主将のDF津久井佳祐(3年)は、「試合前にセカンドチームがS1で優勝したことを聞き、自分たちも勝って一緒に喜びたかった」と笑顔で答えると、「今年は(東京)ヴェルディユースに負けた後もズルズル引きずらなかったのが良かった。プレーオフにも勝ち、自分たちの代が最強だったことを証明したい」と意気込んだ。

　昌平は第93回全国高校選手権に初出場した2014年、高円宮杯U-18埼玉県S1リーグも初制覇し、プリンスリーグ関東参入戦に出場。1回戦で第一学院(茨城)に5-0、決定戦でも栃木SCユース(栃木)を2-0で下して昇格したものの、初陣のプリンスリーグは最下位に終わって1年で降格していた。

　16年から3年続けて参入戦で敗退したが、S1リーグで4連覇し、第98回全国高校選手権で初めてベスト8入りした19年度のチームが2度目の昇格を決め、今季の初優勝に結び付けた。

(文・写真＝河野正)