MF荒井悠汰は同点弾となるPKを決めた(写真=河野正)

 藤島崇之監督は「優勝は自信につながるが、この試合の課題を突き詰めてもっとやらないといけないという欲が出れば、さらに成長できると思います」と初優勝を喜びながら、ステップアップするための心構えも忘れてはいなかった。

 昨季は秋口まで2位を堅持していたが、10月2日の第14節から3連敗。5位に後退してプレミアリーグのプレーオフ進出を逃していた。藤島監督は昨年との違いについて「技術だけでなく、力強さと精神力も上がって攻守に(戦う)幅が広がったと思います」と解説し、「上手くいかない中でも(試合中に)柔軟に修正できるようになった」と選手の成長が誇らしげだ。

 12勝5分け1敗の勝ち点41は、新型コロナウイルス感染拡大により変則開催となった2020年と21年を除く最近5年間では、18年の矢板中央(栃木)と並ぶ最高成績。39得点、18失点でプラス21の得失点差は、矢板中央の同14をしのぐ出色の数字となった。

【次のページ】 第18節 昌平 vs 流通経済大柏(B)(5)

▽高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2022 関東1部
高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2022 関東1部