九州国際大付 vs V・ファーレン長崎U-18(写真=森田将義)

 引き分けに終わるかと思われた試合は終盤に入って、バタバタと動く。43分には途中出場で入った長崎の15番FW宮崎陽のスルーパスがDFの裏に入ると、同じく交替で入った16番FW松尾侑一がGKとの1対1を決めて、先制に成功。「失点で悪い流れになった。最後の所で隙があった」(米山)という九国大付属の守備を付き、45+1分にはDFが競ったこぼれをフリーで拾った松尾が左足シュートを叩き込んだ。試合はそのまま2-0で長崎の勝利となった。

 「今年は劇的勝利が多い。やってやろうとなってから段々と声の量が増え、チームが一つになれている」。そう喜びを語った古田だが、課題も自覚している。「前半から決められる所を決めたり、もっとチャンスを増やしていかないといけない。全国では試合終盤になったら、もっと粘り強い守備になり、決められないと思うので決定力を高めたい」と続ける通り、攻撃の質を高め、クラブユース選手権に向けた準備を進めていく。

 対する九国大付属はインターハイの全国行きを決めてから、九州総体に続き2連敗。米山は「ここからまた練習の意識を変えて、引き締めて行きたい。県で優勝して満足するのではなく、全国で戦える所を示して行きたい」と口にした。

(文・写真=森田将義)

▽高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2022 九州
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