しかし履正社も黙ってはいない。失点後は幅を活かした攻撃で、FW9古田和之介(3年)らの推進力を生かし始める。34分には古田が左サイドの深い位置まで突破し、GK1岩崎翔(3年)が出てきたところで折り返すも、惜しくも中に合わない。徐々に流れを引き寄せると、後半開始から3枚替えでギアをアップ。58分、古田が左サイドで1人交わし、右サイドのFW19河野朔太(2年)にパスを送る。河野の折り返しからMF11宇都宮翔菜太(2年)がシュートを放つと、一度はGK岩崎に阻まれたが、こぼれ球を自ら押し込んだ。

 湘南工大附は以降も劣勢が続く。終盤にクロスやセットプレーで猛攻を受けたが、GK岩崎が安定したキャッチングを披露。フィールドプレーヤーもDF4三浦翔遼人(3年)主将を中心に体を張り、なんとかPK戦に持ち込んだ。

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▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)