「佳祐がいなくなった時にみんな『切り替え、切り替え」と言っていたのですが、正直みんな落ちていた。でも、1点入ったので、みんなもう1回やっていこうといったテンションになれたので良かった」。篠田が振り返った通り、沈みそうになったチームを救う一撃は大きかった。守備の要が抜けても、守備陣が奮闘し続ける。29分にサイドを崩され、打たれた9番FW小林俊瑛のヘディングシュートも上林が好セーブで防ぎ、1点リードで前半を終えた。
後半に入ってからは、保持力の高い8番MF長準喜を入れて、2点目を狙いに行ったが、「相手は俊瑛さんが嫌だと思うので、ロングボールを増やした。そこからサイドにいる速い選手やドリブルが上手い選手を活かして、サイド攻撃を増やせていた」(8番MF碇明日麻)大津に苦しむ。小林を警戒しラインが下がったことで、全体が間延びし、昌平は攻撃にも出られなくなった。
▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)