川口北vs 浦和学院(写真=河野正)

 川口北は後半に入っても厳しい囲い込みを続け、むしろ時間を追うごとに激しさが増していった。こうして自分たちのリズムをつくり、12分にはMF舟越健太(3年)の左クロスから、石原がタイミングよく合わせるなど2点目をもぎ取る場面を手繰り寄せた。38分に大久保がGKと1対1になりながら、ビッグセーブに阻まれダメ押し点は奪えなかった。それでもアディショナルタイム、舟越のスルーパスに反応した石原が守備ラインの裏に抜け出し、ゴール左隅に決定的な2点目を流し込んだ。

 過度に喜怒哀楽の表情を出さない池田一義監督だが、チーム戦略を高い水準でやり抜いた末の勝利だけに喜びがこみ上げていた。「相手はしっかりボールを動かしてくるので、互いの距離間を保ってチャレンジアンドカバーで対応した。前半は少し甘かったが、プレスをよく掛け続けてくれた」と忠実で粘り強い試合運びを遂行した選手を褒めた。

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▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)埼玉予選
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